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ダイワ(グローブライド)の特許85件から、タイラバ・仕掛けまわりの6件を読む|ネクタイの留め方、針の同調、根掛かり対策

2026 11/07
M.F.WORKS
2026年11月7日
ダイワ(グローブライド)の特許85件から、タイラバ・仕掛けまわりの6件を読む|ネクタイの留め方、針の同調、根掛かり対策

ダイワブランドのグローブライドが2024〜2026年に公開した釣り関連の特許・実用新案を、2026年10月初めの時点で85件調べました。中心はリールと竿ですが、タイラバ・バチコン・ジギングの仕掛けまわりにも、交換や調整のしやすさを狙った出願がありました。

釣具メーカーの新製品は、発売のずっと前に特許として出願されていることがよくあります。この記事では、そのなかから気になった6件を、釣り人目線で紹介します。

目次

まずは全体像:85件の内訳

分野 件数(目安)
リール(電動リール、ブレーキ、スプール等) 約37件
竿(リールシート、ガイド、グリップ等) 約23件
仕掛け・ルアー・小物 約12件
ウェア・ケース・その他 約13件

やはりリールと竿が中心です。ただ、仕掛けやルアーのような「小物」にも出願があります。
ほかにも「釣情報管理システム」や「通信デバイスを内蔵した竿」など、釣具のIoT化をうかがわせる出願もありました。

注目1:ネクタイを輪に通して、チューブで留める仕掛け

特許第7420891号(公開番号 JP2024051271A)「疑似餌仕掛け及び釣具」

閉じた輪の形の線材に、ネクタイやスカートなどの集魚部材を通します。そこに貫通孔のある弾性部材をかぶせて留めるという仕掛けです。輪にはリーダーと、針の付いたアシストラインをつなぎます。課題は、ライントラブルを減らし、仕掛けの組み立てや交換を簡単にすることです。

6件のなかで、これだけは出願ではなく登録済みの特許です。経過情報を確認した2026年10月初めの時点で、有効でした。

登録された請求項は、公開公報の請求項より狭くなっています。輪に細い部分と太い部分があり、リーダーは細い部分に、アシストラインは太い部分につなぎ、ネクタイは太い部分で保持する、といった要件が加わっています。公開公報だけを読むと権利の範囲を読み違えるので、登録済みかどうかを経過情報で確かめることが大事だと分かった例でもあります。

注目2:針のチモトに付ける「揚力を出すパーツ」

JP2024068719A「釣用仕掛け及び揚力発生部材」

ハリスに通して、針のチモト付近に付ける小さなパーツです。片方の面の膨らみが大きく、もう片方は小さい形で、水流を受けると一方に揚力が生じます。ハリスを通す穴も、片側にずらして開けています。

課題は「釣針を集魚部材に同調させ易い」ことです。ネクタイの動きに針を合わせるために、飛行機の翼のような考え方を持ち込んでいるのが面白いと思いました。

注目3:好きな長さにカットできる「節付きソフトルアー」

JP2025079127A「ソフトルアー」

同じ形の小さな節がいくつも連なったワームです。節と節のあいだがくびれになっていて、そこで切って長さを調整できます。後ろに揺れる尻尾があるので、長さに関係なく自然な動きが得られるという発想です。

タイラバのネクタイやバチコンのワームでも、現場で長さを詰めたいことはあると思います。

注目4:オモリと一体化した「片側だけ回るスイベル」

JP2026051696A「スイベル付き仕掛け、及び、スイベルシャフトパーツ」

釣り糸をつなぐ側の環が回り、反対側は棒状の固定部になっているスイベルです。その固定部にオモリなどを固着します。請求項には、タングステン、鉛、樹脂で作ることも書かれています。

狙いは「製造不良を生じないようにする」こととされています。スイベルとオモリを一体にしたヘッドやシンカーを、安定して作るための工夫のようです。

注目5:スイベルごと交換する「交換式ボディ」のルアー

JP2026046271A「ルアー」

ジグヘッドにソフト素材のボディを組み合わせたルアーです。ボディの後ろ側にスイベルが付いていて、その着脱部をジグヘッド側に引っ掛けて固定します。

課題は、ボディの交換が簡単で、十分な強度があることです。ボディが傷んだら付け替える使い方を考えているのだと読みました。

注目6:根掛かりしにくい「浮力体」付きの仕掛け

JP2024094619A「釣用仕掛け」

オモリを付けた側が沈み、反対側が浮く浮力体を使います。浮く側に針のハリスを留める部分があります。課題は、取り扱いやすく、巻き取るときに水底の障害物へ引っ掛かりにくくすることです。

同じ時期に、ライン側が下、針側が上の姿勢を保つルアー(JP2024093339A)も公開されています。底を取る釣りの根掛かりを、針の姿勢で減らそうとしているように見えます。

6件から見えること

  • 仕掛けと小物への出願は、2024年から2026年まで続いています
  • 目立ったのは、交換・調整のしやすさ(長さを変える、ボディを替える、留め方を簡単にする)と、針の動きや姿勢の工夫(同調、根掛かり対策)です
  • 注目1以外は公開公報の段階で読んだもので、今の審査の状況は確認していません。このまま権利や製品になるとは限りません

特許は少しとっつきにくいですが、メーカーが何を課題と考えているかを読める情報源だと思います。

自作する人へ

自分で使う仕掛けを作るだけなら、あまり気にしなくてよいと思います。ただ、作って売るなら話は別です。特許は「業として」作ったり売ったりする行為に効力があるので、タイラバネクタイの形の特許を調べた記事に書いた手順で、作る前に調べておくことをおすすめします。


※本記事は公開されている特許公報をもとにした個人的な読み解きです。特定の商品が特許に当たるかどうかの判断ではなく、内容の正確さや権利範囲を保証するものでもありません。各公報の詳細は番号から Google Patents や J-PlatPat で確認できます。

シマノの出願は、海で分解されるルアーの特許出願を読んだ記事にまとめました。M.F.WORKSの検証記事はM.F.WORKSのカテゴリーにまとめています。タイラバネクタイとアシストフックは、ショップで販売しています。

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グローブライド タイラバ ダイワ 仕掛け 特許
ダイワ(グローブライド)の特許85件から、タイラバ・仕掛けまわりの6件を読む|ネクタイの留め方、針の同調、根掛かり対策

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